神倉神社を訪れた後、新宮駅に戻って、阿須賀神社を目指しました。阿須賀神社もまだ一度も訪れたことのない神社です。

観光協会で頂いた地図を頼りに訪れると、熊野速玉大社と同じように町中にある神社でした。お参りをした後、案内板を読むと、東京の飛鳥山は阿須賀神社のご神体を勧請したものだそうです。

阿須賀王子の碑と案内があったのでそれを見ていると、新宮市立歴史民俗資料館の方が「今の期間、入場料が無料だから、寄っていきませんか」と声をかけてくれましたので、資料館に入りました。展示は「熊野詣盛時の神仏造形美」でした。

日本では鏡を神聖なものとして取り扱う伝統が弥生時代から形成されてきました。平安時代に仏が神の姿を借りて俗世に現れる本地垂迹説が唱えられると、神聖な鏡に仏の姿を表現した鏡像が生み出されました。
鏡像をもとにして、鏡板と呼ぶ円形銅板に半肉彫りの仏像を取り付けたものが懸仏です。鏡像と懸仏を合わせて、御正体と言います。

展示では阿須賀神社に奉納された鏡像が展示されていました。阿弥陀如来、千手観音、薬師如来の熊野三山の本地仏の鏡像も展示されていましたが、大威徳明王の鏡像が特に多かったです。最初、その理由が分かりませんでしたが、案内によると阿須賀神社の本地仏は大威徳明王なのだそうです。

私が訪れた時も阿須賀神社には私以外一人しかおらず、あまり観光客が訪れる場所ではないのではないかも知れませんが、熊野の神仏に関心のある方は訪れたい場所です。




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