JR鶴見駅からJR鎌倉駅に移動し、そこからバスに乗り、光明寺へ。総門のところに涅槃会の案内が掲げられており、午後1時から法話、午後2時から法要となっていました。時計を見ると1時5分前でした。急ぎ足で本堂に向かうと堂内に既に何人かの方が座っており、私も座って法話が始まるのを待ちました。

光明寺は浄土宗のお寺ですので法話をされた方はもちろん浄土宗の方ですが、浄土宗だけではなく、密教や禅宗の知識もあり、浄土宗を基本として様々な宗派を学んでいるのだと思いました。

法話では以下のような話をされました。
・あるご住職が檀家さんを連れて団体旅行に行きました。その時、Aさんが体調が悪くなりましたが、Bさんが懸命にAさんの看護をした為、Aさんは最後まで旅行をすることができました。
それからしばらく経った後、Bさんがお寺を訪れるとAさんを見かけました。するとAさんは軽く会釈しただけでどこかに行ってしまいました。それを見たBさんはAさんが当然、自分にお礼を言うと思っていたのでとても腹が立ちました。普段、ご住職から「あまり腹を立ててはいけない」と言われそれを実践しているつもりでいましたが、今回は腹が立って仕方がなかったのでご住職にそのことを話したそうです。
するとご住職は「その時、Aさんは眼鏡をかけていましたか」と聞きました。Bさんは「いいえ」と言うと「Aさんは実はすごい近眼なのです。だから、Bさんだと分からなかったのでしょう」とご住職は言いました。それを聞いたBさんは怒りがすっと収まりました。

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人は誰でも「他人から褒められたい、感謝されたい」という欲があります。それが当然得られると思っている時に得られないと腹が立ってしまいます。ではBさんはどうすれば良かったのでしょうか。
お釈迦様の言葉「過去を追うな、未来を願うな」が答えかもしれません。BさんはAさんに親切をしたという過去を忘れるべきであった。BさんはAさんが自分に感謝するという未来を願うべきではなかった。そうすれば、腹が立つことを押さえられたと思います。
でも一番はAさんがすぐにでもBさんにお礼を言うことです。直接会う機会がなくとも、電話やメールでお礼を言うことができます。人として当たり前のことができないようではいけません。
上のお釈迦様の言葉は良き人が腹を立てずに済む知恵も含んでいると思います。


山門
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