月刊誌致知二月号に掲載されている松原泰道さんの記事の後半部分から。

仏教には仏性という言葉があります。今の言葉で置き換えるならば、「万物をして、そのものをそのものたらしめる根源的な心」となり、一言で言うならば、機能や働きと言い換えることができます。

例えば、一枚のティッシュペーパーにも仏性があります。つまり、ティッシュペーパーは、ティッシュペーパーでなければならない機能を持っているということです。電卓がどんなに便利だからといって、こぼれたお茶を拭くことはできません。ティッシュペーパーが柔らかい紙だからこそ、拭くことができるのです。仏教はそこを捉えて、一枚のティッシュペーパーにも仏様が宿っていると説きます。

全ての物には固有の役割があります。物がそうですから、人間一人ひとりにおいても当然、役割があります。

禅の説く生きがいというのは、少しでも人様のお役に立つことであり、そのことを通して自分の人生、他人の人生を豊かにしていくことです。

自分に与えられた役割を自覚し、自分の為の自利と他人の為の利他とが一つになっていくような人生を是非、目指していきたいものです。

***

心にすっと入ってくる文章ですね。
カテゴリ
タグ