2008/08/31

尊勝院(その2)

翌日は午前五時から始まる青岸渡寺の朝のお勤めに参加。我々が本堂に着くとお坊さんが「おはようございます」と声をかけて下さり、用意されていた座布団の上に座ると経本を貸して下さいました。お勤めでは観音経を読経しましたが、やはり観音経は素晴らしいお経ですね。読んでいて、観音様のありがたさが自然に心に入ってきます。

お勤めが終わった後は、お隣の速玉大社へ。やはり神社は早朝です。なんと言っても空気が気持ちいいです。元気とは日常生活で減ってしまった気が元に戻ることであると聞いたことがありますが、早朝の爽やかな空気を吸い込むと元気になるのが実感できます。

そして那智の滝へ。前回の熊野では近くまで行かなかったので、那智の滝も絶対に訪れたいと思っていた場所です。早朝ということで人がほとんどいません。これも早朝に訪れるメリットです。入山料を払い、神水を飲んでから滝の目の前へ。滝の前に立つと本当に心地よかったです。


那智の滝


滝の前に立っていると日が差してきました

尊勝院に戻り、朝食を食べ、出発の時間まで少し時間があったので、尊勝院の方と話をしていると、上醍醐で火事があったと教えてくれました。その時はどの程度の火事だったのか分からなかったのですが、戻ってからネットをみると准胝堂が全焼し、観音像も焼失したとのことで、とても驚きました。
2008/08/30

尊勝院(その1)

補蛇洛山寺からバスに乗り、大門坂の入口で下車しました。大門坂を登って、今晩のお宿である宿坊・尊勝院へ向かいます。この日は雨が降っていましたので、霧がかかっており、神秘的な雰囲気でした。



大門坂は熊野古道の雰囲気を一番残していると言われているように、周りに樹齢何百年の大木が何本もあり、歩く価値のある道です。大門坂を登り切ると尊勝院の方が車で迎えに来ており、そこから車に乗って、尊勝院へ行きました。

まずは雨と汗で汚れている体をサッパリするためにお風呂へ。お風呂場の近くに三重塔と那智の滝が綺麗に見られる場所がありました。宿坊の方もここからの景色が一番良いと言っていました。



次は夕食です。この日、宿坊に泊まっているのは我々のグループだけと言うことで、食事をする部屋を占有していました。尊勝院の夕食はいわゆる精進料理ではありませんが、とても美味しかったです。


2008/08/29

補陀洛山寺

補陀洛山寺は前回3月に熊野を訪れた時に立ち寄らなかったお寺なので、今回是非とも行きたいと思っていた寺社の一つです。

まずは浜の宮王子跡に建つ熊野三所大神社でお参り。境内には大きな楠があり、熊野らしいと思いました。そして隣接する補陀洛山寺へ。

補陀洛とは観音様がいらっしゃる浄土を意味する言葉です。よって、補陀洛山寺は日光と並び日本における補陀洛と考えられていた熊野にふさわしいお寺です。

本堂に入ると大きな厨子があり、その脇に多聞天、広目天が祀られていました。堂内に上がれるようになっていましたので、上がって拝観していると、お寺の方と話をしていた友人が驚きの声をあげました。詳しい理由は分かりませんが、観音様をご開帳してくれるとのこと。

全員が内陣に座っている中、お寺の方が扉を開けてくれました。とてもりっぱな観音様の像でした。お寺の方の話を聞いていると、吉田さらささんの本に書かれていた「良いお寺には、そのお寺を愛している人がいる」という内容の文章を思い出しました。

本堂を出た後、補陀洛渡海に使用された船を復元したものを拝観しました。補陀洛渡海とは、生きながらに南海の観音浄土(補陀洛浄土)をめざした一種の捨身行です。復元された船を見ていると、色々な思いが浮かんできました。

補蛇洛山寺は熊野を語る上で欠かすことの出来ないお寺です。


ラーマ

神奈川県横浜市に在住です。
寺社巡りは楽しいものであり、巡っていると色々なことに気づくということを紹介していきたいと思います。