滋賀仏教美術巡りの旅 2日目のカテゴリ記事一覧

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カテゴリ:滋賀仏教美術巡りの旅 2日目

  • 2011/10/16滋賀仏教美術巡りの旅 2日目

    高月駅から木ノ本駅に移動し、東口から駅を出ました。駅から少し歩くとすぐに木之本地蔵院に到着しました。境内に入り、まずは手を清めようと手水舎に行くと、水口の形が蛙になっていました。これは木之本地蔵院に身代わり蛙の由来があるからだと思います。由来については後で説明します。手を清めた後、本堂でお地蔵様にお参りをしました。ご本尊は秘仏なので拝観はできませんが、「心で観じお参りください」とありましたので、そ...

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  • 2011/10/16滋賀仏教美術巡りの旅 2日目

    渡岸寺観音堂のすぐ近くに高月歴史民俗資料館があります。こちらは「観音様とは何か」など基礎的な知識を深めるには最適な場所だと思います。あまり観音様について詳しくないという人はまずこちらに立ち寄ってから、渡岸寺観音堂に訪れるのも一案です。仏女ブロガーとして訪れた旨を伝えると入館料300円を無料にして頂きました。ありがとうございます。一階には・観音様とは・変化観音について・十一面観音について・我が国の観音...

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  • 2011/10/16滋賀仏教美術巡りの旅 2日目

    彦根駅から高月駅に移動し、東口から駅を出ました。目指すは渡岸寺観音堂です。湖北一、いや日本一美しいと言われている渡岸寺の十一面観音像をコースから外すことは出来ません。渡岸寺観音堂は駅から歩いていける距離にあります。田園風景を見ながら、のんびりと歩くのも良いものです。途中途中に渡岸寺観音堂への道標がありますので、迷うことはないと思います。しばらく歩くと、渡岸寺に到着しました。三門から境内に入ると、右...

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滋賀仏教美術めぐりの旅 木之本地蔵院(浄信寺)

高月駅から木ノ本駅に移動し、東口から駅を出ました。駅から少し歩くとすぐに木之本地蔵院に到着しました。

境内に入り、まずは手を清めようと手水舎に行くと、水口の形が蛙になっていました。これは木之本地蔵院に身代わり蛙の由来があるからだと思います。由来については後で説明します。



手を清めた後、本堂でお地蔵様にお参りをしました。ご本尊は秘仏なので拝観はできませんが、「心で観じお参りください」とありましたので、そうしました。

次は境内にある日本で一番大きな地蔵菩薩銅像にお参りですが、その前に身代わり蛙の置物を購入しました。



写真を見てもらえば分かるように左目を閉じています。これは

当院にすむ蛙は、お地蔵様をお参りに来る多くの眼を患った人々の苦しみに心痛み、「すべての人々の大切な眼がお地蔵様のご加護をいただけますように」、また、「すべての人々が健康な生活を営むことができますように」と祈願し、片方の目をつむる事で自ら身代わりの願を掛け、今でもお地蔵様に仕え暮らしていると言われています。

という逸話からです。絵馬も身代わり蛙です。



境内の大きなお地蔵さんはご本尊の写し、つまり、秘仏のご本尊と同じ形をしています。購入した身代わり蛙の置物をお地蔵さんの足元に供え、お参りをしました。お地蔵さんの足元にはたくさんの置物が奉納されていました。



次は戒壇巡りです。戒壇巡りとは、暗闇の中を壁に手をつきながら歩き、ご本尊とつながった御宝印に触れて、ご本尊と結縁することです。戒壇巡りをしたことのある人ならご存知でしょうが、現代人は暗闇に慣れておりませんので、漆黒の闇の中を歩くのはとても恐怖を感じます。そのような中でご本尊とつながった御宝印に触れることができると、とてもありがたく感じます。



300円を志納して、入口から入ります。こちらの戒壇巡りは56.7メートルの長さがあり、右手を壁に触れながら歩き、無事に御結縁の鍵に触れることが出来ました。

次は裏地蔵様にお参りです。お堂に入ると一字奉納般若心経がありましたので、般若心経から一字を書きました。そして、お地蔵様のご香水を頂き、一字奉納般若心経を奉納して、裏地蔵様にお参りをしました。

お堂の裏側に名勝庭園があり、しばらく庭を眺めていました。



そして、阿弥陀堂でお参りをし、隣にある豊川ダキニ真天様にお参りをしました。

木之本地蔵院を出た後、門前にある「つるやパン」を訪れました。



こちらはサラダパンが有名ですが、一番人気商品はサンドウィッチだそうです。お店の人に尋ねると、



サンドウィッチは
 ほんのり甘いまるいパンにスライスした魚肉ソーセージにマヨネーズをぬってサンドしたもの。

サラダパンは
 千切りたくわん(無着色)をマヨネーズをあえて、ほんのり甘いやわらかいコッペパンにサンドしたもの。

なので、サンドウィッチは全員が好きだが、サラダパンは人によって好き嫌いがあるので、一番人気はサンドウィッチだそうです。しかし、売れている数ではサラダパンだそうです。私はそれぞれ1つずつ購入しました。この日はお昼抜きでお寺めぐりをしましたので、木ノ本駅でサンドウィッチを食べました。



そして、彦根駅に戻り、駅前にある「ちゃんぽん亭総本家 彦根駅前本店」で近江ちゃんぽんを食べました。途中でお酢を入れると味が変わり、最後までおいしくいただきました。



これで二日間の仏女ブロガーとしてのお寺めぐりは終了しました。滋賀県観光交流局の皆様には今回仏女ブロガーに選んで頂き、とても感謝しています。丁寧な対応をしていただいたお寺様にも感謝しています。

書き手(滋賀県の仏教美術の魅力を伝えたい)よし、読み手(滋賀県の仏教美術の魅力を知りたい)よし、滋賀県よしという三方よしのブログになっていれば、幸いです。

仏女ブロガーとしての行動は二日間ですが、霊場巡りに番外札所があるように、今回の仏女ブロガーにも番外日を自主的に設け、もう一日めぐりました。そちらの記事も是非、読んでください。

訪問日:平成23年10月7日

滋賀仏教美術めぐりの旅 高月歴史民俗資料館

渡岸寺観音堂のすぐ近くに高月歴史民俗資料館があります。こちらは「観音様とは何か」など基礎的な知識を深めるには最適な場所だと思います。あまり観音様について詳しくないという人はまずこちらに立ち寄ってから、渡岸寺観音堂に訪れるのも一案です。



仏女ブロガーとして訪れた旨を伝えると入館料300円を無料にして頂きました。ありがとうございます。一階には
・観音様とは
・変化観音について
・十一面観音について
・我が国の観音信仰
・観音像の変遷
と題された分かり易い解説がありました。

また一階には釈迦苦行像があります。こちらの像はとてもインパクトがあります。お釈迦様がどれだけの苦行をしたかを教えてくれる像ですので、拝観されることをお薦めします。

二階では理源院の特別展が行われていました。理源院には百観音(西国、坂東、秩父)の観音像が安置されていますが、坂東三十三観音の観音像がこちらで展示されていました。その中にとてもユニークな像があります。
・六番長谷寺の観音像は龍に乗っています
・八番星谷寺の観音像は船に乗っています
・十一番安楽寺の観音像は手をかざして上を見上げており、まるで盆踊りを踊っているようにも見えます。
・十七番満願寺の観音像はなぜか後ろを向いています。

特別展は年に何度かありますので、次回以降、それを目的に訪れようと思います。

訪問日:平成23年10月7日

滋賀仏教美術めぐりの旅 渡岸寺観音堂

彦根駅から高月駅に移動し、東口から駅を出ました。目指すは渡岸寺観音堂です。湖北一、いや日本一美しいと言われている渡岸寺の十一面観音像をコースから外すことは出来ません。

渡岸寺観音堂は駅から歩いていける距離にあります。田園風景を見ながら、のんびりと歩くのも良いものです。途中途中に渡岸寺観音堂への道標がありますので、迷うことはないと思います。



しばらく歩くと、渡岸寺に到着しました。



三門から境内に入ると、右側に「埋伏地由来」と書かれた案内があります。姉川の合戦では、このあたりの寺院はことごとく兵火によって焼き払われました。その時、観音像を地中に埋めて災禍を逃れたのが、この場所です。



受付で拝観料300円を払い、収蔵庫へ。中に入ると、国宝の十一面観音像が変わらぬ御姿で安置されていました。そして、もう一つ嬉しいことがありましたが、それは後で書くことにします。

説明の方が参拝者の方と話をしていましたので、まずは観音様の周りをぐるりと一周。渡岸寺観音堂では観音像をぐるりと360度から拝観することができます。360度、どこから見ても美しい観音様です。

正面に戻り、座っていると、説明の方が説明を始めてくれました。このように説明してくれるのは有難いですね。説明の中で印象に残ったのは

十一面観音なので十一個の顔があるが、それぞれに体があると思いましょう。つまり、前に十一体の観音様がいるのと同じと思いましょう。
十一体が相談してパーフェクトな回答を返してくれる観音様。つまり、こちらの観音様は十一体分の力を持った観音様である。

という話です。

説明が終了すると、説明の方に「高月観音まつりの時に冷水寺で説明されている方ですね」と話しかけました。

毎年八月の第一日曜日に開催される高月観音まつりは高月町にある素晴らしい観音像を予約なし&無料で拝観できる仏像好きな人にとっては特別な日です。私は高月観音まつりに初めて訪れた時、たくさんの素敵な観音像にお会いできて感動しましたが、その中でも特に冷水寺が印象に残りました。それは観音像も素晴らしかったですが、説明してくれた方の観音像に対する思いが伝わってきたからです。説明の最後に聞いた言葉
「あの賤ヶ岳の合戦で焼き討ちに遭った観音像を 鞘仏までつくって今日まで護ってきた先人の魂、真心を体感してください」
は今でも強く心に残っています。

その冷水寺で説明をしてくれていた人が今回渡岸寺観音堂で説明をしてくれた下村さんです。実は前回渡岸寺観音堂を訪れた時も下村さんが説明をしてくれました。ですので、今回も下村さんの説明を聞きたいなと思っており、収蔵庫に入った時、下村さんの姿を見つけ、嬉しくなったのでした。

湖北は観音の里として知られています。それはもちろん、素晴らしい観音像が多数残されているからですが、観音像を現在まで大切に守ってきた素晴らしい人達がいらっしゃることも忘れてはいけません。

湖北魅力は、観音様との出会い、そして、そのお像を大切に守ってきた人との出会い。その二つが実現できた今回の渡岸寺観音堂訪問は印象深いものでした。

訪問日:平成23年10月7日


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